ルールが変われば・・・

中島塾の中島です。こんにちは。
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9月になって各高校で入試説明会が開かれています。私はそれらの全てに出席して事細かにメモを取り、ときには高校の先生に質問し、レポートをまとめて中島塾塾生の保護者の方々にお知らせしています。
なぜか。
勉強でもスポーツでも、ルールが大切だからです。
ルールが変われば作戦も変わるからです。
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バレーボールはサーブポイント制からラリーポイント制に変わり、リベロという新しいポジションが認められるようになりました。高校野球では打者をデッドボールから守るためにプロテクターの着用が認められ、内角のボールに対して臆することなく踏み込めるようになったため、打者が有利になりました。
そしてプロ野球では飛ぶボールだの飛ばないボールだのという話題が世間の耳目を集めました。中には「ボールなんて何でも一緒だ。」という考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、落下点が数メートルも変わってしまうということで、打者だけでなく野手も苦労したと言います。
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ところで、少し前の話になりますが、五郎島金時祭りというイベントに家族4人で出かけてきました。
興味と時間のある方は昨年同時期の記事をご覧いただくとして(関連記事)、簡単に言うと昨年この五郎島金時祭りというイベントの中の「親子アイス早食いリレー」というレースに参加し、6組中2位の成績を収めて五郎島金時3kgをいただきました。
その時のルールは、1つの五郎島金時モナカアイスをまずは子が半分食べ、親にバトンタッチし、親が残りを全部食べてその速さを競うというものでした。
昨年2位に味をしめた私たち家族は、今年もエントリーしました。
『今年は優勝するぞー!おう!』
と、一致団結していました。
長男(9歳)も昨年より1つ学年が上がり、体も大きくなりました。昨年の内容を鑑みるに、私も大丈夫そうです。今年は優勝できるかも。いや、優勝する。優勝するよ、おれたち。
司会のお姉さんの合図とともに、私と長男は意気揚々と舞台に上がりました。
するとそこには・・・。
20130927a.jpg
【私たち親子のテーブルにあったもの】
私(?????)
私(!!!!!)
私(子どもが半分で、親は1本まるごとってことや!)
私は0.2秒で事態を飲み込みました。
ルール変わったんかい。
6組の親子が舞台に上がってから、司会のお姉さんがいろいろと話をしたりして、結構時間がありました。私はその間にたくさんのことを考えました。
■昨年不正があったのではないか。(子が半分食べずに親にバトンタッチするなど。)
■昨年時間があまったのではないか。(親を1本にすればそれだけレースの時間が長くなる。)
■実行委員会が昨年のルールを忘れてしまったのではないか。(意外とある話。)
■それにしてもゴロージマンの寸劇はなぜなくなったのだ。(結構好きだったのに。)
■YSK48の歌とダンスに変わってしまったのか。(時代の流れ的に。)
ここには書ききれないくらいたくさんのことが頭の中を駆け巡りました。食べるアイスの量が増えるなら先に教えといてくれよ。こっちは1年前から半分だと思って心の準備してんだよ。
しかし、そんな私の胸の内も知らずに、戦いの火ぶたは切って落とされました。
私の胸の内を知らないのは長男とて同じこと。長男は昨年同様のアイス半分をぺろりと平らげ、2位で私にタッチしました。自分のやることがなくなり、私の様子をじっと見ています。
私(お前はいいよな、昨年と同じなんだし。)
さて、私の番です。
私は努めて冷静に周囲を見渡しました。出番を待っている間、ライバルになりそうな2人のお父さんに目をつけていたのですが、2人とも子どもの方がまだアイスを食べています。
私(いい条件やなあ。)
私の少し先に食べ始めたのは、小柄なお母さんでした。
私(フッフッフ、マダム。そんな可愛いお口じゃ優勝できませんぜ。)
私は大きく一口かぶりつき、目測で1位に躍り出ました。あとは逆転されなければ勝てます。
しかし、ここからが苦悶の時間の始まりでした。
昨年半分だったアイスがまるまる1つになったのは前記の通りですが、量が2倍になったことは2倍の時間ではカバーできませんでした。
なぜなら、アイスの真ん中が冷たくてカンカンに硬かったからです。
私(グムッ、冷てえ。硬え。ノドに入っていかねえ。)
私がアイスの真ん中部分に悪戦苦闘している間に、2位に転落したマダムがジワリと追い上げてきます。
私(ごめん、マダム。さっきは甘く見て悪かったよう。)
ただ、1つ幸運だったのは、その他の4組は子どもが遅くて勝負にならなかったことです。長男ともう1人の子が2人でダントツだったんですね。
私(よっしゃ!勝てる!)
マダムが溶けちゃうんじゃないかってほど、私はマダムの動きをじっと観察していました。マダムはまだ2口ほどあります。私は残り10cm程度で、今ちょうど口の中に余裕ができました。これを放り込めば優勝です。
20130927b.jpg
私はわざとすぐには食べず、嫁のビデオカメラを指さしました。
そして次に、司会者のお姉さんを指さしました。
私(いくよ!優勝の瞬間やよ!)
私(嫁、見逃すなよ!)
私(せーの。)
パク。
優勝。

ルールが変われば・・・ への2件のコメント

  1. はちやま

    優勝おめでとうございます。
    ですが、同時に一年前のゴロージマンのインパクトが蘇ってしまいました(´-ω-`)
    嗚呼ゴロージマン、思い出をありがとう。

  2. 中島

    ハチヤマン、コメントありがとう!(笑)
    ゴロージマンはYSK48に取って代わられ、
    寸劇もなく全体的に縮小傾向です。
    でも関係者の誰かがこのブログを読んでくれればあるいは・・・(笑)

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