子どものスタートは親次第

中島塾の中島です。こんにちは。
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子どもはみんな遠足が好きか。
小学1年生から6年生まで全ての遠足の日が雨で、
他の子はかわいらしい手作りお弁当なのに自分だけコンビニのパンで、
一緒に話しながら歩く友達もいなければ、
子どもは「明日遠足だよ。」と言われるたびに嫌な顔をするようになるだろう。
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子どもはみんなハンバーグが好きか。
いつもは家族で食卓を囲むのだけどハンバーグの日だけは必ず1人で食べなければならず、
ハンバーグを食べた後は必ず吐くまで公園を走らされ、
汗だくで帰ってきてから風呂に入ることも許されなければ、
子どもはハンバーグを見ただけで暗澹(あんたん)たる顔をするようになるかもしれない。
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このブログは私の両親も見ているので多少書きづらいが、
私は子どもの頃プラモデルを一切しなかった。
いや正確に言うと、1度だけプラモデルの途中までやって、それ以降一切していない。
ガンプラだのミニ四駆だのが流行った時代だったけど。
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私が小学1年生のとき、父親が拳銃のプラモデルをもらってきて私にくれた。
私は嬉しくて嬉しくて、父親が仕事から帰ってくる前に、
そのプラモデルをフレームから全部外しておいた。
早くプラモデルに触りたかったという気持ちもあったし、
仕事で忙しい父親に、少しでも時間をとらせないようにという気持ちもあった。
しかし、帰宅後そのフレームから全部外されたプラモデルの部品を見た父親は、
私に向かって怒鳴った。
父『こんなんしたら組み立てられんやろが!』
後から知ったのだが、フレームには番号がふってあって、
1番を2番にくっつけるとか、3番は上で4番は下だとか、
そういう組み立てる上での説明が書いてあったのだ。
私はその日以来30年間プラモデルというものに触っていないし、
不思議と興味も出ない。
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一応書いておくけど、私は父を尊敬しているし、
一つ屋根の下に住んでいて、週に1度は酒を酌み交わす。
そしてこのプラモデル事件についても飲みながら話すくらいなので、
決してこのブログを通して父を貶めようというのではない。
むしろ、父との仲が良好だからこそこうやって言及できるのだ。
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誰も完璧な人間などいない。
完璧な子育てなどない。
だけど、私がこの経験からホッとしているのは、
これがプラモデルで、まだよかったということだ。
もしこれが勉強だったら、今の私はおらず、もちろん中島塾はない。
まあ「親子プラモデル教室」で人気の、中島プラモデル店が全国に300店舗ほどできていたかもしれないけれど。