ポスターから伝わる安心

中島塾の中島です。こんにちは。
今まで特に面白いエピソードもなかったのでブログに書いていませんでしたが、私は肩を怪我して通院しています。
その診察室の中での話を1つ。
***
私は今塾を経営していますが、そのための勉強は、他塾を見るよりも自分がお客さんとして入ったお店や地域の行事などを参考にしています。
■本屋さんにあるポップ
■パン屋さんの接客
■ショッピングモールのイベント
これは私のクセのようなもので、病院とて例外ではありません。
***
私はその日、珍しく少し心が乱れていました。
病院で長時間待たされるのは想定の範囲内のことで、私はそのために本をたくさん持って行ってそれなりに充実した時間を過ごしていました。ただ、待たされ方や待たされることになった理由、スタッフの方々の動きなどを見ていて「こうすればもっといいのになあ」と、少し残念に思っていたのです。
9時前に病院に到着していた私が初めて先生とお会いできたとき、時計の針は11時を回っていました。私は何となく重い足を引きずるようにして診察室に入りました。
私『こんにちは、中島です。よろしくお願いします。』
パッと顔を上げた先に先生がいました。
そして、先生の背後に貼ってある赤いポスターが目に飛び込んできました。ポスターにはこう書いてありました。
第43回日本肩関節学会
第43回日本肩関節学会
第43回日本肩関節学会
私の心の霧は一瞬で晴れました。突っ込みどころが多すぎて、逆に突っ込めないという状況。おいおい、ジャパンにはずいぶんクレイジーな学会があるんだな。
まず、この学会は少なくとも今まで42回の開催実績があるということが分かります。これは大変な数字です。もし今年のプロ野球で42回ホームランを打てば、セリーグでもパリーグでもホームラン王になれます。42というのはそういうパワーを持った数字です。
次に、肩関節学会のことです。学会はあるでしょう。百歩譲って関節学会もあるかもしれません。しかし、私の目の前にあるポスターには間違いなく「肩」関節学会と書いてありました。しかも、覚えておいてすぐ塾に帰ってパソコン検索もしました。間違いありません。関節学会ではなくて、肩関節学会です。
塾で例えると、普通は「英語の早期教育の有用性を考えるセミナー」とか「これからの大学入試はどうあるべきかシンポジウム」というようなイベントはありますが、「小学校4年生男子に帯分数を教える指導法研究会」というのはありません。肩関節学会というのはそのくらい細分化されたニッチな会だと言えます。ここでは顎関節も、膝関節も、もちろん股関節も語られることはありません。なぜなら肩関節学会だからです。
もしこの学会で人づてに膝関節の質問をしたら、人づてに
『おいおい、膝じゃなくて肩だぜ。』
って言われるに違いないのです。人づてに言われた人の膝は笑い、そして肩を震わせて泣くことでしょう。そしてその人はそっと肩をたたかれるのです。
『出て行けよ。膝の皿洗って出直してきな。』
みなさんは、この人がどこを落として出ていくと思いますか。私は肩だと思います。ちなみに上記のやり取りが全て「人づて」だったのは、その方が直接的でなく間接的だからですけど細かすぎて伝わりませんかそうですか。
まあとにかく、日本の叡知が集まって肩関節について考えてくれるわけですから、本当に心強くありがたいことです。この時代に生まれて本当によかった。肩を怪我した私としては、日本肩関節学会の右肩上がりの繁栄を願ってやみません。
***
カガクノモリ上mini.jpg
【オリジナル化学式カードゲーム「カガクノモリ」】
シズカナモリ箱上面.jpg
【オリジナル協力型カードゲーム「シズカナモリ」】
*****
【募集】
小学生ナゾ解きゲームイベント「タカラバコ」
■10月1日(土)西南部公民館9:30~11:00(受付開始9:00)
■10月8日(土)大徳公民館9:30~11:00(受付開始9:00)
■10月15日(土)米丸公民館9:30~11:00(受付開始9:00)
■10月23日(日)出張タカラバコ
「知の入り口」に興味がある方からの問い合わせ・申し込みをお待ちしております。ゲームイベントサークルタカラバコへの問い合わせ・申し込みはこちらからお願いします。
http://takarabako-game.com/
【ネットショップ・タカラバコ】
http://takarabako.base.ec/
【タカラバコFacebook】
https://www.facebook.com/takarabako.game
よろしければご覧ください。