中島塾の中島です。こんにちは。
探せばあると思いますが、自分の頭の中を整理する意味でも書いてみます。私が小学生の頃、少年野球のチームに所属していたときの話です。
結論から言うとこのチームは石川県大会優勝をはじめとし、数々の優秀な成績をあげることになるのですが、その指導法は30年後の今振り返っても見事なものだったと思います。
「昔から伝統的に挨拶を・・・」「このチームは創部以来ずっと投手力が・・・」ということでは決してない。私が所属していたわずか3年の間にも、チームの中に新しいルールが次々とでき上がっていき、ルールが1つできるたびに強くなっていったことを、私は今でも鮮明に覚えている。
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ルール◆ヒットを打ったら塁上でガッツポーズをすべし
今振り返って考えてみると、私たちのチームは個々の能力が高く練習も充実(365日のうち最低でも300日は)していた。しかしメンタル面やチームワークが弱かった。それを今から30年も昔、スポーツ科学がまだまだ進歩していなかった時代に、当時の監督コーチは見抜いていたのだと思う。いや見抜いていただけでなく、的確な対策を打った。それがルール化されたものが、「ヒットを打ったら塁上でガッツポーズをすべし」だ。
ある日、練習試合直前のこと。監督が選手をベンチに半円を描くように集め、その中心でこう言って勢いよく自身の手を挙げた。
『今日の試合でヒットを打つ自信がある人!』
誰も手を挙げなかった。もちろん私も。そこで手を挙げて、もし打てなかったら恥ずかしいからだ。もしかしたら怒られるとか、練習メニューを増やされると思っていたのかもしれない。
監督は、打てなくてもいいから元気よく手を挙げろと私たちに言い、しばらく考えてから「今日からヒットを打ったら必ず塁上でガッツポーズをするように」と義務づけた。
それからチームは変わった。先述の「今日の試合でヒットを打つ人!」という問いかけにも全員必ず挙手するようになったし、ヒットを打ったらガッツポーズをするようになった。最初はガッツポーズを忘れる選手もいたが、ベンチからみんなが催促した。
『おい中島!ガッツポーズせいや!』
ヒットを打った私より先に、ベンチから無数のガッツポーズが飛んでくるのだ。
打席に立つ選手の気持ちが強くなっただけでなく、ベンチの選手が打席や塁上のチームメイトをしっかり見るようになったと思う。一体感、とでも言おうか。私たちのチームの楽しげな雰囲気は会場(次の試合のために早く来ていた他のチームら)全体を味方につけ、相手チームを飲み込んだ。
まずこのチームの課題に気づけたこと、そして課題解決のために「やる気」「努力」「抽象論」ではなく、具体的に行動を指示して短期間で導いていったのは、本当に見事としか言いようがない。私は今でもこのときの指導者を思いながら塾の教室で塾生と向かい合っている。
スポーツと勉強はつながっている。これも私が学んだことの1つだ。
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【小学生・中学生・高校生に読んでほしい記事】
分かっていないかどうかはさておき、事実として。
https://toyokeizai.net/articles/-/218313
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