金沢市統一テスト・公立高校入試研究【社会】

中島塾の中島です。こんにちは。

金沢市統一テスト問題・公立高校入試問題を研究しています。今回は特に社会を。

毎日小中学生と教室で格闘している身としては、「最後までよく読まないといけない問題」「読み間違いを誘発しやすい問題」にはドキドキする。うっかりしやすい子は本当にうっかりするのだ。
 
選択問題の
 
◆適切なものを選べ。
◆適切でないものを選べ。
◆1つ選べ。
◆2つ選べ。
◆全て選べ。
 
これは危ない。教科としては社会なのに、試されているのは国語力だ。国語が5教科の中で最も大切だというのは、この辺からも言えることだ。
 
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社会を地理・歴史・公民の3分野に分けて考えると、
 
◆地理は、(学校のテストで平均点を取れる程度の学力があれば)その場で資料とグラフから読み解ける問題が多い。初めて見る問題でも食らいついていけば部分点が拾えるだろう。反対に、簡単なグラフや表が読み取れないようなら今からしっかり研鑚(けんさん)を積まなければならないということでもある。
 
◆歴史は地理とは異なり、まずは基本の一問一答をしっかりやった上で、記述対策をする必要がある。特に江戸時代以降のことがきちんと整理できていない受験生が多く、しかもこの辺りは出題されやすいので注意が必要だ。
 
ことわざで、「大は小を兼ねる」というのがある。社会の問題でいうと「難は易を兼ねる」、もっと進んで「並べ替えは用語を兼ねる」。並べ替え問題を解くことを通して歴史全体の流れを掴んだり、曖昧になっている用語の再確認をしたりするといい。
 
◆公民は、10月現在でまだ習っていない経済の分野が実戦不足になりやすい。それもそのはずで、例えば世界地理などは、中学1年生の1学期中間テストで出題され、夏期講習で復習し、夏休み明けの実力テストで確認し、冬期講習で復習し、2年生の春期講習で・・・という具合に、まるで漆塗りのごとく繰り返し繰り返し重ねて学習をするが、経済は中学3年生の秋に学習して1月の第2回金沢市統一テストや3月の公立高校入試でドンと出題される。
 
全国的に、論理的思考力を問われる問題が出題される傾向にあることも覚えておきたい。2018年度入試における裁判員裁判の選択問題がそれに当たる。

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中学3年生が勉強するのはもちろん「高校入試のため」というのが1番なのだが、5教科の中でも殊(こと)社会においては高校入試の向こう側も見据えて勉強してもらえたらと思う。

社会人である先輩として。

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