中島塾とタカラバコの対比から見えてくるもの

中島塾の中島です。こんにちは。

2013年からタカラバコという名前のアナログゲームサークルをしています。鉛筆やワークや電子黒板がなくてもできる、広義の「学び」を楽しく提供しようと、東奔西走・悪戦苦闘・沈思黙考・日々精進しています。

そんな活動の中から見えてきた、中島塾とタカラバコの違いについてまとめてみたいと思います。

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◆『今からゲームを始めます。』という言葉に対する反応

中島塾→「やったー!」

タカラバコ→温度差

基本的にお勉強をするべき空間である塾でボードゲームが出てくると、子どもたちのテンションは上がる。身もフタもない言い方になるが、勉強をしなくてもいいからだ。しかし、タカラバコでは「必ずボードゲームができる」という前提のもとに集まってもらっているので、やりたいゲームとそうでないゲームがあったり、やりたいメンバーとそうでないメンバーがいたりする。こういう理由があって、学校の親子活動では特にウケがいい。

◆ゲーム中の様子

中島塾→先生がいなくてもまずまずやれる

タカラバコ→ゲームはかせがいないと成立しないことがある

中島塾の塾生は普段から勉強を通してマナーが出来上がっているので、私が近くにいなくても大きなトラブルはない。しかし、タカラバコでは私がいないと順番を飛ばしたり他の人のコマを動かしてしまったり、負けた子が泣き出したり、とにかくゲームにならないことがある。だから私はタカラバコのときは意識して目を離さないように心がけている。ゲームだからといって何をしてもいいわけではないのだ。むしろゲームこそ、ルールとマナーを守らなければ楽しい時間にはならない。

◆ゲーム終了後の様子

中島塾→多少名残惜しそうにしながらも席について勉強開始

タカラバコ→「えー!もう1回やりたい!あれもやりたい!これもやってみたい!」

心の中はほぼ同じでも、行動は大きく異なる。私は両方とも嬉しいけど。中島塾の塾生がボードゲームをするのは休憩時間なので、必然的に終わったら授業ということになる。塾生たちは名残惜しそうにゲームを眺めながら席について勉強を開始する。一方、タカラバコ参加者にとってゲーム終了はイベント終了と同義なので、家に帰らなければならない。私はタカラバコのイベントを基本的に90分に設定しているのだが、この辺りが子どもたちにとって「もう少しやりたかったな・・・」というギリギリのラインだと思ったからだ。

子どもたちにはいろんな顔がある。大人でも「ハンドルを握ると人が変わる」とか「酒が入ると人格が変わる」とか言われるケースもあるようだが、子どもの顔もたくさん見ておいて損はないと思った。

 

【シャーレというピンセットでお薬を作るゲーム、ミスターミクロべ】

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【募集】

小学生ナゾ解きゲームイベント「タカラバコ」

◆8月8日(水)小松市出張タカラバコ
◆8月28日(火)金沢市内出張タカラバコ
◆9月1日(土)西南部公民館9:30~11:00(受付開始9:00)
◆9月8日(土)大徳公民館9:30~11:00(受付開始9:00)
◆9月15日(土)米丸公民館9:30~11:00(受付開始9:00)
◆10月2日(火)金沢市内小学校出張タカラバコ
◆10月28日(日)公民館文化祭出張タカラバコ

「知の入り口」に興味がある方からの問い合わせ・申し込みをお待ちしております。