平成31年度石川県公立高校入試データとその考察

中島塾の中島です。

今の高校1年生が受験した「平成31年度石川県公立高校入試合格者平均点」が発表になりました。

高校によって採点基準が異なる上に、「合格者」の平均点ですから、データの読み取り方は難しいですが。

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◆英語◆48.7点(前年52.0点)(中島予想50点)

◆数学◆49.6点(前年51.7点)(中島予想48点)

◆国語◆54.5点(前年52.9点)(中島予想57点)

◆理科◆55.6点(前年56.2点)(中島予想56点)

◆社会◆57.9点(前年50.6点)(中島予想54点)

専門家の中でも意見の分かれるところで、ここは中島塾のブログなので私の超個人的な見解を書いておくのだけど、私はこの合格者平均点にはあまり意味がないと思っている。前年も同じものを出しているので、メリットとしては問題の難易度の変化が少しだけ見えてくるくらいだろうか。

それよりも、この下の数字はどうだろう。何点から何点の受験生が全体の何パーセントいるかというデータだ。

◆0点〜49点0.3パーセント(前年0.2パーセント)

◆50点〜99点4.7パーセント(前年1.6パーセント)

◆100点〜149点8.1パーセント(前年5.0パーセント)

◆150点〜199点10.9パーセント(前年9.9パーセント)

◆200点〜249点15.7パーセント(前年17.5パーセント)

◆250点〜299点19.7パーセント(前年22.9パーセント)

◆300点〜349点20.3パーセント(前年20.0パーセント)

◆350点〜399点16.9パーセント(前年19.2パーセント)

◆400点〜449点3.4パーセント(前年3.7パーセント)

◆450点〜500点0.0パーセント(前年0.0パーセント)

0点〜199点までの下位層が明らかに厚くなっている。そして400点〜449点までの上位層が同じように厚くなっている。

原因のひとつは学力の二極化、もうひとつは倍率の違いだろう。

平均点自体は微増と微減を繰り返しているものの、やはり上位進学校人気は根強く、上位校は倍率が高いため不合格になってしまう。不合格になってしまうと「合格者平均点」の中にはカウントされない。一方下位校は倍率が低いので、たくさんの受験生がこの「合格者平均点」の中にカウントされる。

最頻値が移動したことも興味深い。前年は22.9パーセントで250点〜299点が最頻値だったのだが、今年は20.3パーセントで300点〜349点が最頻値になっている。移動している。少人数の上位生が多人数の下位生を引っ張っている感じだ。

他人と比べることが難しかったり意味が薄くなってきている今、自分自身の目標や今の立ち位置をしっかり見つめることが、これからますます重要になってくると言える。

『どこを目指して、何をしていますか。』

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