僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

将棋が大好きな中島塾の中島です。

高校生の頃に「将棋世界」という月刊誌を毎月欠かさず買い、毎週日曜日に行われるNHK杯テレビトーナメントを毎週録画して見ていました。

この本では特にiPS細胞の山中伸弥氏と将棋の羽生善治氏の話が興味深かったです。

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ところでこの辺りのビッグネームともなると「情熱大陸」というテレビに取り上げられることも多いと思うが、私の身の回りで情熱大陸の取材に備えている人は皆無だ。

もし私が情熱大陸からオファーを受けたら、その回はどのような展開になるのだろうか。今から万全の準備をしておきたいと思う。

ピコピコピコ

ピコピコピコ

中島

ピコピコピコ

中島雄

ピコピコピコ

中島雄一

ジャッジャッ ジャージャッジャー ジャジャ ジャッジャッジャジャー

朝9時、中島が教室に入る。16時からの授業開始に備えるにしては早すぎる時間だ。

『家にいるとどうしても仕事が進まないんですよね。満員電車とかじゃないですけど、しかるべき場に出てきて行う、これって子どもたちが中島塾に来る理由も同じかなって。』

中島は慣れた手つきでパソコンを操作すると、20枚ものスライドを一気に作り上げた。

『今の子って・・・こんな言い方したらオッサンくさいですけどフフッ。ことわざ知らないんですよ。ことわざを知らないから人生一から組み立てちゃう。組み立てちゃうならまだしも、困った時の対処法が分からなくて途方にくれちゃう。だから教えるんです、ことわざを。』

そう話す中島は、どこか楽しそうだ。

『あ、月とすっぽんて何でこの2つが比べられているか知ってます?両方とも「マル」だからなんですよ。両方ともマルだっていう共通点があるのに、とても高いところにあるマルと地べたを這いつくばっているマルだから比べられてるんです。すっぽんが入った鍋のこと「丸鍋」って言いますよね。塾の授業の時にはここまで言及しますよ。』

中島は手際よく別の画面を立ち上げると、作ったスライドを誰かに送り始めた。

『オープンソースって言うんですかね?他の塾の先生や学校の先生にも使ってほしいなって。そうやって協力している姿を塾生たちにも見せて、孤立しない子どもたちを育てたいですね。勉強ができても孤立している人は弱いので。』

友達はいないと言うが、仲間は多い。そういう姿こそ子どもたちに見せたいのだと、中島は屈託なく笑う。

チャーチャーララー

『モテる子でいっぱいにしたいんですよね。結婚しない若者が何割いるとか、少子化がどうとか、ブラック企業どうするとか、AIに仕事奪われるとか。全部「モテる人間を育てる」で解決すると思うんで。』

チャララーララー

『ボクよりモテそうな子がいたら、全力でボクの全てを教え込みたいですね。その子がビジネスの世界から社会問題を解決してくれるんじゃないかって。千里の道も一歩からですよね。』

そう言って中島はスライドを1枚見せてくれた。

チャーチャーララー 

『あ、1里って何キロメートルか知ってます?』

チャララーララー

この調子である。

これからも中島の挑戦は続く。

−完–

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