アフターコロナの時代に

先の事を考えるのがわりと好きな中島塾の中島です。

今回のコロナ禍で我々学習塾はオンライン授業という選択肢を手にしました。

これはアフターコロナの時代にどう生かしていけばいいのでしょうか。

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まずわかりやすいところから行くと、「商圏」がなくなった。コロナ以前は自転車で通える距離が通塾距離だったが、オンラインで指導を受けられるということは、北海道の中学生が沖縄の学習塾の指導を受けることもできるということだ。もちろん高校入試は地域ごとにルールもシステムも異なるので、すぐにそういうことが頻発するわけではないだろうけど。

次に、小さい企画がやりやすくなった。大人の世界でいうとリアル飲み会とオンライン飲み会の比較がしっくりくるだろうか。今までは立案者が場所を押さえ必要なら料金も払い、参加者も車を出して現地に赴く必要があったが、オンラインの場合は家の中にいたままスマホやタブレットで参加できるので、「三単現のsのつけ方についてプチ講義をします」とか「化学式10個を30分で一緒に暗記しましょう会」みたいな企画が成立するだろう。

さらに、塾の垣根を取り払って協力態勢を整えれば、場所代を1円も払うことなくオンライン塾を作ることもできる。私は野田中学で1番最初にコロナウイルス感染者が出た時に「頑張れ野田中」というオープンチャット事業に参加したが、これがまさにオンライン塾だったと思う。また、中島塾は学習塾協議会いしかわに所属しているので、ここの取り組みとしても意義のあるものができると思う。

ここまでずいぶん前向きに話を進めてきたが、もちろんオンライン授業には弱点もある。Wi-Fi環境やタブレットのあるなしは各ご家庭次第だし、両方がそろっていたとしても家族が静かにしていなくてはならないというケースもあるだろう。中島塾のオンライン授業においても、家族の声やペットの行動によって授業が中断したことはあった。

この弱点を差し引いても、私たちがコロナ禍で手にしたものは確実にあった。とりあえず先日の授業中に私は自分のズボンのチャックが全開だったことに気づいたが、オンラインで肩から上しか映っていなかったためセーフだったことは、大きな果実だったと断言できる。

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