中島塾の中島です。
例えばあなたが「みんな洗面所の水を出しっぱなしにして(蛇口を閉めずに)その場を去ってしまう」という問題を抱えていたとしましょう。どのような対策を取りますか。
◆張り紙をする
◆その場に立って直接声をかける
◆無駄になってしまった水道代を本人に請求する
こういうのが今の教育現場です。教育によって人の行動を変えようとしているわけです。
一方、
◆水が出ているうちはドアが開かない(そこから出られない)ように設計する
◆水が出てから5秒で止まるように設定する
というのはどうでしょう。人を教育せずに問題を解決しようとしています。
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ストレートに上の水道の件も含めて、世の中は後者の方向に向かって進んでいる。手足がなかろうが、目や耳が機能してなかろうが、物忘れが激しかろうが、70億人の人間が快適に過ごせるように日進月歩している。
ということは、私が教育現場で子どもたちに声をかけるときに「これができないと困るよ」「これが分からないとヤバいよ」ということはできないんじゃないかと思っている。そして実際にそういう言い方をしないようにしている。
「◯◯ができないと生活ができない」ではなくて「◯◯ができると楽しい人生になる」という方向で行こうか。それでも5年もしたらズレが生じるかもしれないけど。
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