「自分らしく」は自分ができてから考えること

子どもの「自分らしく」および保護者の「我が子らしく」に懐疑的な中島塾の中島です。

そもそも「自分」という器がまだできていない人間に対して「自分らしく」というのは一体何を指すのでしょうか。

上の写真は牡蠣を入れている器が昆布でした。美味しかったです。

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今思えば、私が子ども時代にスマホやタブレットがなくてよかったし、高校時代にポケベルが流行った時買ってくれなかった両親には感謝してもしきれない。高校時代に勉強していなかったら今中島塾はなかったかもしれないし、私自身もどこで何をしていたか分からない。当時は多少恨みに思ったこともあったかもしれないけど、教育とはこういうものなのかもなぁと思っている。

今世の中全体の風潮として「ワシが決めた通りにやれ」とか「あなたのためを思って言うんだけどね」などという保護者は少なくて、「お前がそう言うなら」「あなたが決めたことだから」というセリフを聞くことが多いと思うけど、私は43歳になって自身が18歳の時に正常な判断ができていなかったことを改めて知って愕然としている。子どもの言うことを尊重した方がいいのは、例えば大谷翔平選手が日ハムに入るかどうかとかメジャーを目指すかどうかとかそういう話だと思うのだけど、大谷翔平選手レベルの判断力を持った子どもがどのくらいの割合でいるのだろうか。

もちろん保護者や周囲の大人たちの「お前のため」「あなたのことを思って」が逆効果になるケースもゼロとは言わないけど、少なくとも子ども任せにして失敗するよりはいいと思う。今テレビでやっているドラマ「二月の勝者」で主人公が言っている「教育に必要なのは父親の経済力と母親の狂気です」というセリフはそんなに的を外してないのではないか。

私は仕事柄、子どもが(こんなにたくさん宿題できないなぁ。)(土日はゆっくり休みたいなぁ。)と思っているだろうことを肌で感じることも多いけど、その子の人生を創っていくにあたって必要な負荷は積極的にかけていかなければならないと思う。

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