モナカアイス親子早食いリレー

中島塾の中島です。こんにちは。
先日、石川県が誇るさつまいもブランドである「五郎島金時」を冠にしたイベント、「五郎島金時祭り」に家族で行ってきました。
・・・という話は昨日の記事にも書いたのですが、実は私、ある覚悟をもってイベントに臨んでいました。
*****
話は2年前にさかのぼります。
2年前、当時幼稚園児だった息子と嫁と3人で五郎島金時祭りに行ったとき、1つのコーナーが気になりました。その名も「五郎島金時アイス親子早食いリレー」。私たち親子が見つめるステージの上では、目映いばかりのライトに照らされた6組の親子が、五郎島金時モナカアイスをむさぼり食べていました。
私(出、出たI。)
嫁(出てほC。)
息子(食べたE。)
しかし、見たところ子どもはみんな小学生のようでしたし、仮に幼稚園児が出てもいいというルールだったとしても、当時の息子がアイスを早食いどころか1つ完食できるかも分かりません。私たち親子は早食いリレーに対して同じ気持ちでいながら結局何も行動を起こしませんでした。
で、昨年。
息子も小学生になり、私と嫁の間には「負けてもいいから1回出てみたら面白いよなー」という空気が流れていました。しかし、肝心の息子が数百人の視線にさらされる大きなステージに恐れおののき、しかも出場するためには早めの申し込みが必要という情報も後になって分かり、結局出場を見合わせるしかありませんでした。
さて、今年。
今年はもうイベントの1週間前から息子(8歳)に「今年はアイスの早食いに出るぞ」と宣言してありました。また、息子の方もすっかり「俺はやるぜぇ?」というワイルドな気持ちになっており準備万端。過去3年間の中で最も早く家を出発し、12組の枠のうち3番目の受付順で3年前から夢見てきた舞台に立つことが決まったのです。
2年前、そして昨年、私がずっと見てきたステージに、ついに息子と2人で立ちました。私は中学生のころにテレビで見てきた甲子園に出場する球児のような気持ちでいました。いや、甲子園出たことないから分からんけど。鼓動は高鳴り、全身の血液がいつもよりも早く流れていくのを感じます。やるよ、俺たち、やるよ。
エントリーした12組の親子は6組ずつ2試合に分けられました。私たち親子は第1試合。6組中3組に賞品の五郎島金時3kgが与えられるとのこと。ここも、昨年一昨年と同じルールのようです。私は胸をなでおろしました。
ルール説明の間、私は努めて冷静に五郎島金時モナカアイスの温度を確認しました。もしカッチカチだった場合、文字通り「歯が立たない」可能性があるからです。私が触ったところ、どうやらカッチカチではない様子。1つ目のハードルはクリアです。次に私は、アイスの開け口を確認しました。開始の合図とともに開封することになるのですが、それが遅れてしまっては早食い勝負に持ち込めません。しかし、私の思いは杞憂に終わりました。何と息子が先に開け口のギザギザを握っていたのです。こいつ!俺より本気やん!
よーい、ドン!
20120924a.jpg
合図とともに息子は動き出しました。スムーズな開封からモナカアイスを口に運びます。よし、順調。私はその様子を見ながら隣にあるお茶のペットボトルのフタを開けました。私はモナカアイスを飲むつもりだったからです。お茶はたくさんあるので、息子にも勧めようかと思い顔を覗き込みましたが、どうやら心配ない様子。まだ小学生の息子にいきなり飲み物の指示を出しても混乱するだけだと思い、あえて何も言いませんでした。
そうこうするうちに、息子は全体2位でモナカアイスを食べ終えました。3位は射程圏内。というか、これで入賞を逃したら私の責任。私は大きく一口モナカアイスにかぶりつき、しばらくしてお茶を含みました。これで流せば勝利はほぼ手中です。しかし、私の目論見は外れました。モナカの表面が口の粘膜に張りつき、ノドを通りません。くそ、やっぱ練習しとけばよかった。
ゴチャゴチャ考えている時間はありません。私はもう1度お茶を口に含み、ノドを大きく開けて1口目のモナカアイスを飲み込みました。モナカアイスは無事ノドを通過。これは中島親子の勝利を決定づけた瞬間でもありました。私は残りのモナカアイスをパクパクパクと3口で放り込んで挙手。どうやら2位のようでした。
息子と2人、高々と両手を上げて勝利を味わいます。そしてウイニングハイタッチ。
本当は勝利者インタビューがあったらゴロージマンの声マネで面白いことを言おうと準備していたのですが、何も聞かれなかったのでこの日の私の役割もこのブログもこれで終わりです。
-終わり-
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■2011年9月24日
■2010年9月24日
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■2008年9月24日
息子には、・・・・・・・・・
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モナカアイス親子早食いリレー への2件のコメント

  1. 貞坊

    「たかがアイスの早食い」と思っていましたが、その影には大変な戦略が隠されていたことを知りました。っとも思いましたが、アイスの早食いをこんな風に解説できる人は塾の先生をするよりも、小説家になるべきだと思いました。

  2. 中島先生

    貞坊さん、コメントありがとうございます。
    いや本当にその通りでして、
    舞台に上がったらもっと緊張するかと思ったら、
    考えることがヤマほどあって緊張するヒマもなかったです(笑)
    モナカアイスの早食いで一作書けますかね?(笑)
    ではこれを原稿用紙2000枚くらいに仕上げねば(^^)

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