人間にしかできないこと

中島塾の中島です。こんにちは。
中島塾では、昨日から個別保護者相談会をしています。
以下、昨日の話の最後です。
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塾生たちに中島塾専用シャーペンを配り、そこから塾生たちの血圧や心拍数や発汗量などをデータとして吸い取り、理解した子と理解していない子が瞬時に見分けられるような、そんな未来が来るのかなあ。
そしたら私が今磨いている能力はアドバンテージにならない世の中になりますね。気を引き締めていろんなことに挑戦していきたいと、改めて思いました。
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上記は将来・未来の話でしたが、実はもう現実に私はたくさんのアドバンテージを技術の進歩によって奪われてしまいました。例えば、私は字がきれいで板書がまとまっているのですが、今は電子黒板がありますから、字がきれいであることは必ずしもいい先生の条件ではないわけです。字は汚いけれど教え方が上手な先生と、教え方は下手でも板書の丁寧さでここまできた私と、今までは同じ立場でしたが、電子黒板という道具を使うと私はとても不利になるのです。
同様に、速く正確に塾生の様子を見ながら板書できることにも、さほどの優位性はなくなってしまいました。私は石川県総合模試の解説ゼミで100人を超える受験生に授業をすることもありますが、そのときはパワーポイントを使用しますから、やはり板書は必要ありません。
さて、私は愚痴を言っているのでしょうか。
とんでもない。
IoTやAIでできることはどんどんやればいいのです。そういうことに素早く気づき、(現時点で)人間にしかできないことを見つけて私はそれに取り組みます。
例えば、先週行われた石川県公立高校入試において、大問1はいつも通り世界地理に関する出題でした。ところがその中の問4(2)で、
(ヨーロッパでもオリーブが栽培されているが、同様に)日本でも一部の地域でオリーブが栽培されている。その都道府県を次の4つから1つ選びなさい。
ア 青森県 イ 新潟県 ウ 香川県 エ 沖縄県
という問題が出題されました。
私は4択でなくても分かりました。それは野球の四国アイランドリーグに香川オリーブガイナーズという球団があることを知っていたからです。香川オリーブガイナーズは、香川県の木・オリーブと、讃岐弁の「強い」を意味する「がいな」、そして英語の「guy」を組み合わせたチーム名です。
普段からアンテナを立てていろんなことに興味を持っていれば、仮に教科書を読んでいなくてもこの問題には正解できたことになります。こういう教科書以外の知識と入試の問題をつなぐことは、まだ当分人間の仕事たりえます。
別に自分で野球をやっていなくてもいいのです。本を読み、様々なメディアにアンテナを張り、自分とは異なるコミュニティーの人間にも興味を持ち、頭の中を「?」と「ワクワク」でいっぱいにしていれば、他にも答えられる難問はたくさんありました。
「1度やった問題だから解ける」というのももちろん塾の大切な役割ですが、一方で「1度も見たことない問題だけどこう考えた」の精度を上げることも今後ますます重要になってきそうです。人間・中島先生の感性がそういっています。
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