古典研究【更級日記】

中島塾の中島です。こんにちは。

古典について研究しています。

いろいろ情報を得て嬉しそうにしている私を見て、他の先生から『中島先生って勉強好きですよねぇ。』とからかわれてしまいハッとしました。私は勉強が好きなんですよね。

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更級日記(さらしなにっき)は、2018年11月9日(金)に行われた第1回金沢市統一テストの大問3でも出題された、入試にも頻出の作品だ。この作者である菅原孝標女(すがわらのたかすえのすむめ)のヲタクっぷりが激しい。ちなみに源氏物語ヲタク、紫式部ヲタクだ。

「ひとつのものに情熱を傾ける」という意味では、子どもたちに見習ってほしい部分もある。

◆菅原孝標女は、源氏物語が読みたくて読みたくて、等身大の仏像を作って仏に祈った。

行動力が、いい意味でこわい。

◆菅原孝標女は、源氏物語が読みたくて読みたくて、都に引っ越した。

引っ越すことになった際、上の仏像は置いていかなければならなかった。願いを叶えてくれたからこそ離れ離れになってしまう仏像に、菅原孝標女は涙した、と書いてある。

◆菅原孝標女は、源氏物語が好きすぎて、源氏物語によく出てくる「あはれ」という表現を、自分の作品にも源氏物語以上にたくさん書いた。

「朱に交われば赤くなる」をそのままやってしまった格好だ。

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テクニックは大切だ。しかし、その一方で出典そのものに対する興味や関心を持たせるのも講師の腕の見せ所だと思う。私が大好きな「勉強」を、子どもたちにも好きになってもらえたら嬉しい。

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