熱狂している人が言う悪口なら気持ちいい

中島塾の中島です。

最近、本の内容までは紹介していなかったのですが、今日は久し振りに内容の話を書こうと思います。

この本は「こけろ−−。」という文から始まるのですが、何かというと2004年アテネオリンピック女子マラソンで走っていた野口みずき選手に向けて、筆者の中村計氏がテレビ画面越しにかけた言葉です。

酷いと思いませんか。

そんなこと言わないで、野口選手を応援したらいいと思いますよね。

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ただ、結論から言うと私は感動した。今から読み始めるこの本は素晴らしい内容だろうと分かったし、私自身もかくありたいとまで思った。

この2004年8月22日というのは、高校野球の甲子園で駒大苫小牧高校が初優勝した日なのだ。そして筆者の中村計氏はこの日よりずっと前から駒大苫小牧高校、もっと詳しく言うと駒大苫小牧高校野球部監督香田誉士史氏を取材していて、北海道勢悲願の初優勝を少しでも大きく翌日の新聞に取り上げてほしかったのだ。

私は基本的に人の悪口を言わないし、他人が言っているのもあまり好きではないが、この「こけろ––。」はいいなぁと感じた。私がこのように感じた理由には、野口選手が結局こけなくて金メダルを獲得したこともひとつあるのかもしれない。

ひとつのことや1人の人に対して熱狂し集中するというのはこういうことなのだと、私は改めて確認した。私の立場で考えると、「勉強も部活も頑張ろうね。中島先生も中学時代はバスケ部、高校時代は柔道部で充実した時間を過ごしたし、そのときの経験や仲間は今でも宝物だよ。」と言うよりも、「テメェら因数分解もできねぇくせに部活なんてやってんじゃねぇえ!」って吠える方がいいのかもしれない。まぁ結局そうは言わないんだけど。

麻雀プロが麻雀を通して人生を語るような本や、プロ棋士が将棋から学んだことをまとめた本も、私は好きで結構な数読んでいる。ホストの本もキャバクラ嬢の本も、世界のスラム街を見て回っている人の本も読んだ。

自分の確固たる主義主張があって、そのために他のものを憎むというか軽んじるのも、ときには悪くない。あとはこちらの受け取り方次第という気がする。これからもたくさんの立場の人の話を聞いて、自分の中を耕していきたい。

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