覚えやすい裏技を教えよう

理論と精神論のファンタジスタ・中島塾の中島です。

今日は精神論多めで。

「覚えやすい暗記方法を教えてください」という要望を耳にしました。

私が直接言われたのではなく、通りすがりにそういう声が聞こえたという感じです。

***

インターネットが世界をつなぎ、私たちはインターネット以前の世界では出会えない人たちと出会い、インターネット以前では知り得なかった情報を知ることができるようになった。

現在42歳の私はインターネット以前の世界も以後の世界も見てきたが、インターネット以後に生まれたインターネットネイティブであるみんなが

◆こんな方法はダメだ

◆もっといい方法があるはずだ

◆これは私には合わない

こんなふうに考えたくなる気持ちは分かるような気がする。

しかし私は「覚えやすい暗記方法を教えてください」という言葉に一抹の不安を感じた。

夜中にラーメンをすすりながら「なんか痩せる方法ないかなぁ…」とボヤいている人間を見た時のような、次から次へと新モデルのバットを買い漁る球児を見た時のような、えも言われぬ脱力感を覚えた。おいでやすおだはR1に制限がかかって出られなくなった時、こがけんに声をかけてM1決勝の舞台に立ったじゃないか。

みんなは、何が手に入ったら動き出すのだろう。みんなは、どこまで分かったら自分で走り出せるのだろう。

【100人中97人が覚えた!驚愕の暗記法!】

という見出しに踊らされて飛びつき、

【効果がなかったら返金します!今までありそうでなかった暗記法!】

という広告にときめいてタップする。

みんなは、いつまで自分の人生の「お客様」でいる気なのだろう。

本当に覚えられる暗記法は、期限を決めてそれまでにできなかったら頭を丸めるとか全裸で冬の海に飛び込むような背水の陣を敷く勇気だ。夜の暗闇の中でも蛍の光を頼りに本を読む不退転の気合いだ。100回やってダメだったときに101回目を試す堅忍不抜の根性だ。

以上。みんなの健闘を祈っている。

*****

【募集】

小学生ナゾ解きゲームイベント「タカラバコ」

◆12月26日第4土曜日は白山市児童施設出張タカラバコ

◆1月9日第2土曜日は大徳公民館定例会

「知の入り口」に興味がある方からの問い合わせ・申し込みをお待ちしております。