どうしても頑張れない人たち

興味深かった本の第2弾はついつい買ってしまう中島塾の中島です。

テレビなどでも紹介されて結構話題になった「ケーキの切れない非行少年たち」の続編が出ていたので買いました。

手足がないとか松葉杖をついているとか車椅子に乗っているとか、見た目で明らかにわかるわけではないので、頭の中の問題は根が深いと思っています。

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私も昔はビシビシ指導していて、今でもそれは決して間違いではなかったと思っているが、ではそれを2021年現在継続するのかというと全くそうは思わない。理由は上の本を含めた様々な情報や自分の経験・体験から、子どもたちは1人1人性質が異なるということに気づいたからだ。例えば私が少年野球チームのコーチだったとして、チームの選手全員がプロ野球選手になるわけではないし目指しているわけでもない。

今私が1番力を入れているのは、塾生たち1人1人が「自分と向き合うこと」「自分を知ること」「自分の成長に気づき喜ぶこと」だ。これは上の本の中にある「どうしても頑張れない人たち」にも共通して必要なことだ。

あと、注意していることは対象が子どもであることで、これが仮に30歳過ぎの大人であれば「あなたは◯◯な人なんですね」という考え方になるところを、子どもの場合は3日でガラッと変わることがザラにあるので「キミは△△な子だね」というふうに決めつけることができない。しかも、対象が子どもである場合その決めつけがその子のその後の人生を左右しかねない。

LGBTしかりこの学力の問題しかり、基本は「その人らしく」なんだけど、伸びる可能性を摘んだり変わる瞬間を見逃したりはしないように気をつけたい。

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