金沢市統一テストの研究会を通して初めて出会う美味しいものをいただいている中島塾の中島です。
2021年11月10日(水)の夜に初めて食べたのはフクラヤキです。
中のクリームはもちろんのこと、カワの部分もモチモチしててたまりませんでした。
…ああ、第1回金沢市統一テストの話でしたね。下でやります。
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まず最初に言いたいのは、私たち学習塾講師はホッと胸をなでおろしたということだ。奇抜な問題はなく、しっかり対策を立てて頑張った子が高得点になるような出題になっていた。童話「ウサギとカメ」でいうとカメタイプの子が得点を伸ばせるような問題だと、私はとても嬉しい。
【国語】
大問1の漢字は、「戒める(いましめる)」「書き留める(かきとめる)」「催す(もよおす)」などの訓読みが難しかった。「承諾(しょうだく)する」はまず意味から分からなかった受験生もいたと思う。
大問2の現代文では和歌を入れているところが上手い出題だった。
大問3の現代文は、入試問題でも頻出の重松清さんの小説から。今風に言うと「普段絡みのない」先生が高校生である自分に対して不器用にお願いしてきている描写が理解できるかどうか。ニール・ヤングは私も今回初めて名前を見たけど、音楽関係のことをどのくらい想像できるのかが鍵を握ると思う。楷書と行書で筆順の異なる字を選ばせる問題もあって、これまた難しかったのではないか。
大問4は古文からの出題。難易度は石川県総合模試や昨年までの金沢市統一テストと大きく異なることはないと感じた。
昨年平均点が42点だったので、それを下回ることはないだろうが、さりとて同じ採点基準なら50点を超えることもないと思われる。45点でどうか。
【理科】
2018年までは大問が8つ〜9つあったものだけど、今年は入試と同じく6問構成。石川県総合模試や2019年以降の金沢市統一テストと大きな相違はない。大問3はイオン、大問4は運動とエネルギーで、両方とも3年生で学習した範囲からの出題だったので、3年生になってからの勉強をしっかりしていた受験生は有利だったのではないか。
昨年平均点が52点だったのでそれを下回ることはなさそう。今年の予想平均点は54点とする。
また、今回触れられていない分野が第2回金沢市統一テストで出題されると考えるなら、「天体」「遺伝」「人体」「磁界」については今からしっかり対策を立てておきたい。
【英語】
パッと見て明らかに長文問題の語数が少ない。多い時は500単語後半〜600単語を超えることもあったけど、今年は大問3で300語+資料、大問4で354語+電子メール76語だった。リスニングに一定時間を取られてしまう英語ならではの「時間が足りない」という問題は、今年は無縁だったのではないか。
昨年平均点が58点だったので、今年も58点と予想する。
【社会】
第4回模試ゼミで講義をした担当講師として責任感を感じながら問題用紙を開いたが、例年通りのオーソドックスな出題にとどまった。ヒマラヤ山脈・混合農業・パンパ・卑弥呼・扇状地など用語を答える問題は平易で、記述問題も学校や塾のワークで1度は解いたことのあるような定番問題だった。
特筆すべきは、普通なら正答率10%〜15%に収まるような並べ替え問題が2つあって2つとも簡単だったことで、これは平均点を引き上げる要因になると思われる。
昨年平均点が54点だったのだが、今年は55点と予想する。
【数学】
大問7・大問8あたりはもう少し難しくても良かったと思うが、錦丘高校・桜丘高校以上志望者であればほぼ全員解けるのではないかというレベルの出題だった。
また大問1も特に引っかかりやすい問題などはなく、もしバツがついていたら必ず直して1月に行われる第2回の時には得点したいところ。
昨年平均点が49点だったのだが、今年は51点を予想する。
【総合】
学校における定期テストで「簡単だった」「平均点が高かった」は喜べばいいが、こと金沢市統一テストにおいて問題が簡単だったことは素直に喜べるものではない。テストが返却されたら今の自分に足りないものを見つけてすぐに解き直しをする必要があるだろう。第2回金沢市統一テストはもう2ヶ月後に迫っている。
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