第2回金沢市統一テスト寸評

入試や金沢市統一テストの夜には研究会を開いている中島塾の中島です。

いつも思うのですが、まずは【前回と形式が大きく変わらなくて良かったな】と。将棋の世界でもそれまでの定跡から離れてしまうと【力将棋】と言ってその場で考える実力勝負になってしまうのですが、この金沢市統一テストでもなるべく力将棋にならないように、事前の研究手順が生きるように祈っているのです。今回も大問構成に大きな変更はなく、事前の研究手順が生きるような問題ばかりでした。

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◆国語◆2020年平均点48→2021年中島予想平均点47

塾生たちが『時間が足りなかった』と口をそろえたのがこの国語だった。50字・50字・60字とたたみかける記述問題に面食らったのだろう。古文はさほど難しくなかったのだが、落ち着いて取り組むための時間が残っていたかどうか。あと、第1回金沢市統一テストの時もそうだったのだが、採点基準がかなり厳しく、その通りじゃないと点数がもらえない傾向があるので、国語はどのみち平均点が高くならないと思われる。

◆理科◆2020年平均点52→2021年中島予想平均点54

理科はたまに、日常生活に即し教科書からは大きく逸れる【ひねった問題】というのが出題されるのだけど、今回はそれがなかった。計算問題もさほど難しくないし、これは国語とは異なり平均点が上がる可能性があると思う。昔は大問8や9まであったりして1問2点×50問という構成だったけど、今は公立高校入試と同じ大問6に落ち着いている。そういう意味でも時間が足りないみたいなことはないはずだ。

◆英語◆2020年平均点55→2021年中島予想平均点57

石川県総合模試はこの学年で第7回まで終了している。残念ながら第7回の結果はまだ分からないものの、第6回までの英語の出来栄えを見ていると、今年の受験生たちは英語がややできる傾向にあると思う。また、大問3の対話文は357語、大問4の長文読解は339語となっていて、600語をオーバーしていた年もあったことを思えばかなり簡単に読めたのではないか。特に勘違いしやすい問題なども見当たらなかった。

◆社会◆2020年平均点56→2021年中島予想平均点55

並べ替え問題は通常、正答率が10%前後という難問が多い。しかし大問5問5の並べ替えは【江戸時代→日清戦争→日露戦争→第一次世界大戦】という分かりやすい流れになっており、おそらく正答率は70%を超えてくるだろう。記述問題も特に新しいものなどなく、冬休みに頑張った受験生たちにはたくさん点数のご褒美がもらえるようなテストだったと思う。ただ、昨年の平均点56は上回れないと思い55とした。

◆数学◆2020年平均点51→2021年中島予想平均点48

大問1(5)に四分位範囲が出題されていてドキリとさせられた。大問3・4・5・6が見開きで出題されていたのだけど、ここの文章量が非常に多くて、特に大問5の連立方程式は読めなかった受験生が多かったのではないかと予想する。やれば簡単なのだけど…。大問7・8は例年通り図形に関する問題で、こちらの正答率は例年通り低くなる見通し。ということで、全体的に平均点も下がり、50を割り込むのではないかと予想。

私の予想平均点を5教科文全部たすと261となり、昨年の262から1点だけ下がるという予想になった。だから何だということもないけど、ご参考程度に。

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