1割2割か半額か

中島塾の中島です。こんにちは。
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パナソニックを一代で築き上げた松下幸之助さんは、
『下請け会社と値切り交渉するときは、1割2割は値切ってはいけない。半額に値切らなければダメだ。』
と言ったそうです。理由は、1割2割だと下請け会社も何とか頑張ってしまうが、半額だとどう頑張っても無理なので、作り方を変えるなど根本的な部分を変えざるを得なくなるからなんだとか。この言葉は、松下氏の思いやりから出たのだと言われています。
私はこの言葉を聞いたときに、2つのことを同時に思い浮かべました。
1つは塾生に出す宿題のこと。松下氏の例では、1割2割値切ることを悪、半額に値切ることを善としていますが、私が思い浮かべたのは逆のパターンです。塾生に出す宿題の量を誤ると、塾生はどうしても身につかないやり方でやってきてしまいます。
■サッと答えを写して終わらせたり
■たくさんある問題の中の1番と5番と12番だけをやって「全部やりました」という顔をしたり
■もしくは「忙しくてできませんでした」と言ったり
とにかく「終わらせること」「形だけを整えること」「先生に怒られないようにすること」に全力を尽くします。これは、塾生が悪いのではなく講師が出す宿題の量が悪いのだと考えます。ですから、塾生に出す宿題は、松下氏の例で言うと「1割2割値切るような、何とか頑張れる量」にすべきだということです。宿題は、ある一定の量を超えると、どんなに真面目な塾生でも、やり方を悪い方へとシフトします。
もう1つは私自身のことです。私はこの夏3校舎(金石校・有松校・NPS米丸校)を順番に回っているのですが、これも松下氏の例で言うと「1割2割だから頑張れる校舎数」だということです。これが10校舎くらいになると、私1人ではどうしようもなくなるので、「根本的な部分を変えざるを得なく」なります。ただし、これがいいか悪いかはちょっと自信のないところ。まあ一長一短かなあ…なんて思いながら、私は今日もとにかく目の前にいる塾生たちとただただ奮闘しているところです。
さ、午後もやるぜ!
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■2011年7月27日
■2010年7月27日
■2009年7月27日
■2008年7月27日
最近真面目な話が多くて・・・・・・・・・
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1割2割か半額か への2件のコメント

  1. 貞坊

    激しく同意しました。

  2. 中島先生

    貞坊さん、ありがとうございます。
    この件については私の中でまだまだ考える余地のあるところです。

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