算数の文章題を間違えた理由を考察してみる

中島塾の中島です。こんにちは。

【問題】蒼汰くんは鉛筆を3本持っていました。お母さんから5本もらいました。妹に2本あげました。蒼汰くんは今鉛筆を何本持っているでしょう。

【式】3+5-2=6

【答え】6本

小学1年生にもできる簡単な算数の文章題だ。この問題を「算数的に」難しくすると以下のようになる。

【問題】蒼汰くんは鉛筆を13本持っていました。お母さんから185本もらいました。妹に29本あげました。蒼汰くんは今鉛筆を何本持っているでしょう。

【式】13+185-29=169

【答え】169本

小学1年生対象の問題が、小学2年生対象になったようなものだ。

今度はこの問題を、「国語的に」難しくすると以下のようになる。

【問題】蒼汰くんは鉛筆を3本持っていました。昨日フランスから帰ってきたお父さんがお土産として現地の文房具屋さんで購入して持ってきてくれたのです。蒼汰くんはお土産にも感激しましたが、久し振りにお父さんとお風呂に入れたことの方がもっと嬉しかったです。お母さんからは鉛筆を5本もらいました。これには黄金色の文字で「福士」と刻まれています。名字が同じで使えると思ったので、来年1年生になる妹に2本あげました。蒼汰くんは今鉛筆を何本持っているでしょう。

【式】3+5-2=6

【答え】6本

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この問題は、ボキャブラリーの少ない子の目には以下のように見えている。

【問題】ポキュペッタンはパラライクシャーを3モスク持っていました。ドナモジから5モスクもらいました。コシュマリンに2モスクあげました。ポキュペッタンは今パラライクシャーを何モスク持っているでしょう。

【式】3+5-2=6

【答え】6モスク

子どもが文章題を間違えたとき、その原因は実は様々だ。ここを掘り下げて、その子のつまずきに寄り添って説明すると、子どもはとても安心すると思う。ちなみに中島先生はポキュペッタンに似ていますウソです。

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