教育は難しい局面を迎えている

中島塾の中島です。こんにちは。

私が極端にネガティブになっているというわけではありませんが。

教育は今難しい局面を迎えていると思う。理由はテクノロジーの進化だ。

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センサーでトイレの電気がついたり消えたりする家に住んでいる子が、外出先でトイレの電気を消し忘れたとして、それを「しつけがなっていない」とか「気が利かない」とか「頭が悪い」というふうに言えるだろうか。もしこの先、脱いだ靴の向きが自動的に変わる玄関が登場したとしたらどうだろうか。アレクサ、ちょっとアレクサ。

これは、家庭が豊かになって料理が美味しくて栄養満点になったから学校給食に求められるものが変わってきたという話と似ている。昔は、学校を欠席した子の家には、近所の子がパンを届けに行ったこともあったが、今そんなことはありえない。食べ残しをどう指導するかという問題や、味について厳しい意見が出る問題も散見される。これらも根っこは同じことだ。同じことだよねぇ、アレクサ。

昔、ガラケーが全盛期で着メロを手入力していたような時代、携帯電話の説明書はちょっとしたポケット辞書くらいの厚さがあった。私たちはそれを熟読玩味し、こぞって新しい機能を試した。今はスマホの説明書など一切なく、全て感覚で操作できるようになっている。こんな時代に生きている子どもたちに文字だけのテキストを渡し「ちゃんと読みなさい」という指導は成り立つのだろうか。成り立つのかなぁ、アレクサ。

健康で文化的な最低限度の生活を保障されている現代に、もしかしたら「勉強」は原点回帰しているのかもしれない。貴族の遊びとしての勉強。娯楽としての勉強。そういう意味で、私は教育が難しい局面を迎えていることをネガティブにとらえてはいない。とらえていないから10億円おくれ、カルロス。

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